北海道せたな町で4日、山菜採りに来ていた40代女性がヒグマに腕をかまれ負傷した事故で、
現場にあったクマの血液のDNA型を道が鑑定したところ、
昨年4月に同町で52歳の女性を襲って死亡させたヒグマと同じだったことが7日、分かった。
今回、40代女性はクマよけの鈴を鳴らしていたにもかかわらず襲われた。
道と町は人を恐れない危険なヒグマとみて、
現場周辺への立ち入りを自粛するよう注意を呼びかけている。

道警せたな署によると、40代女性は60代男性と林道を歩いていたところ、
背後から近づいてきたヒグマにリュックサックを爪で引っかけられて倒され、
腕にかみつかれた。男性が持っていたなたを振るって応戦し、ヒグマの鼻に傷を負わせたところ、
山中に逃げていったという。

 道南地区野生生物研究室(江差町)が現場にあったクマの血痕を解析。
昨年4月16日に52歳女性が襲われて死亡した際、
現場に残されていたヒグマの毛から調べたDNA型と一致した。

 昨年と今年の現場は直線で8キロの距離がある。
傷を負わされたクマは人を襲う可能性が高く、現場周辺に山菜採りに入るのは極めて危険だ。
町は入山自粛を求める看板を設置、同署も巡回して住民らに警戒を呼びかけている。
道と町、猟友会は近く大規模な山狩りをしてクマを駆除する方針。

 道によると、2004~13年度に春の山菜採りで
ヒグマに人が襲われた事故は7件発生しており、6人が死亡している。【鈴木勝一】

http://amd.c.yimg.jp/im_siggvr_3_YjHknX13LxJCDP6DA---x450-y338-q90/amd/20140407-00000102-mai-000-8-view.jpg

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140407-00000102-mai-soci


北海道室蘭市本町一丁目四十六番地
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