チェルノブイリ原発事故の立ち入り禁止区域では今何が起きていて、福島では何が起きるかもしれないのか
http://news.livedoor.com/article/detail/8707726/

1986年に起きたチェルノブイリ原子力発電所事故は、原発周辺住民はもちろんのこと、
周辺地域の動植物にも放射線被曝による大きなダメージを与えました。
しかし放射線による被害はそれだけにとどまらず、昆虫や微生物などの小さな生き物にも深刻な被害が出ており、
これが巡り巡って事故から28年経過した現在になって問題化しているようです。
2014年でチェルノブイリ原発の事故発生から28年が経過しましたが、
事故発生地域の近くではこの事故による影響がいまだに感じられます。
この事故発生地域の周辺は立ち入り禁止区域、通称「ゾーン」と呼ばれ、
一部の人たちを除いて今も人が住んでいないわけですが、
このゾーン内に存在する動植物の変化が、原発事故の恐ろしさを物語っています。
例えばゾーン周辺に生息する鳥は、その他のエリアに生息する鳥と比べて明らかに脳の大きさが小さくなっていたり、
ゾーン周辺の木々の成長速度が明らかに遅くなっていたり、
クモやハチ、チョウチョ、バッタなどの昆虫の数が少なくなっているなど、
ソーンと放射線量が少ない地域とでは動植物の生態に大きな違いがみられます。
また、チェルノブイリからはほど遠いドイツで捕獲された野生のイノシシの
放射線量がいまだに危険なレベルであったりするように、原発事故の影響は事故発生ポイント周辺だけにとどまりません。
しかし、ゾーン周辺の環境ではより大きな問題が起きているようで、
Oecologiaの中で公表された最新の研究によると、昆虫や微生物のような自然界で
有機物を「分解する役割(有機物を土に返す役割)」をもった生物たちが、放射線により死滅しているとのことです。
このレポートを作成した、原発事故による影響調査の第一人者であるサウスカロライナ大学の
Timothy Mousseau氏と彼の研究チームは、1991年からゾーン周辺の調査を開始しています。
彼らはゾーン周辺を調査する中で、原発事故で発生した放射性物質を
取り込んで赤みがかった色に変色して枯死した松の木の森「赤い森」が
原発事故発生から15~20年経過しても枯死したはずの木々が腐食していないことに気づきます。
(画像略、続く)


夏への扉
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