ご飯に牛乳は合わない―。
学校給食を完全米飯化した新潟県三条市が正しい食育を理由に牛乳を試験的に廃止することを決め、
全国的な話題を呼んでいる。酪農地帯の釧路、根室管内からは「牛乳を飲むことは地域を知る食育の一つ」
と異論も上がっている。

食の欧米化で生活習慣病が増える中、三条市は「日本人らしい食事で、健康な生活と和食文化の継承を」(食育推進室)と
2008年に給食をすべて米飯に切り替えた。牛乳廃止は、父母や学校関係者から「米飯に牛乳は合わないのでは」
との声が上がったのがきっかけで、12月から来年3月まで試験的に実施する。
今春の消費税増税に伴う給食費の値上げを抑える狙いもある。

●カルシウム豊富

栄養面でいえば、牛乳は日本人が不足しがちなカルシウムを多く含んでいる。
文部科学省の基準で、カルシウムは給食1食あたり300~450グラムの摂取が望ましいとされている。
牛乳は1パック200ミリリットルに200ミリグラム強を含んでおり、
「ほかの食品だけで、摂取基準に達するのは難しい」(文科省学校健康教育課)。
三条市も「基準の8割程度にとどまるかもしれない。家庭で飲むように啓発していく」という。

メーカーでつくる日本乳業協会(東京)によると、給食での牛乳取りやめの動きは今のところ、三条市のみ。
同市の「和食文化を保つため」との説明に対し、協会の石原哲雄常務理事(62)は
「牛乳は給食文化に定着しているし、体力向上に役立ってきた」と異を唱える。(>>2に続く)

http://www.hokkaido-np.co.jp/news/chiiki3/534439.html
依頼
http://ai.2ch.net/test/read.cgi/newsplus/1397895178/248